五月三十一日(木)・六月一日(金)の両日、
平安神宮にて恒例の京都薪能が開催されます。
今年のテーマは「源平盛衰」です。
河村晴道先生は、二日目に『二人静』立出之一声の
シテを勤められます。
先生のご挨拶状を転載させていただきます。
拝啓
初夏の候、貴家益々御清栄の御事とお慶び申し上げます。
平素はご芳情を賜り、厚く御礼申し上げます。
また先般の二星の会におきましては、皆様より多大な御後援を賜り、
お陰様にて無事に催すことができましたこと、深く感謝申し上げます。
此の度は京都薪能において、『二人静』立出之一声のシテ(菜摘の女)を
勤めさせて頂きます。
義経と最後を共にできなかった静御前の霊が吉野に現れ、菜摘の女に
取り憑いてその思いを語る、悲しい恋慕の曲です。静の霊と菜摘の女が
同装で相舞をする珍しい演出も注目されます。
初夏の夕闇の中、薪の光に映し出される幽遠な世界をお楽しみ
頂きたく、ご案内を申し上げます。
皆々様の御健勝を念じ上げます。
敬具
平成二十四年五月
河村晴道
雨天は順延とのことです。好天になりますように。
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